車窓を流れる雨粒のように
〔月side〕

ついにこの日がきてしまった。

電車に揺られていると、太陽から着いたよとLINEがきた。

改札を出ると、ブラウンのシャツに白のパンツを履いた私より20cmは高いであろう身長のイケメンを見つけた。

まさかあんなイケメンが?と思いながらも近づいてみると、月?と声をかけられたので太陽?と尋ねると、そうだよと返ってきた。

あまりにタイプすぎて恥ずかしくなり、背を向けて歩き出すと太陽も歩き始めた。

太陽が話すことが苦手なのは知っていたので、何食べる?と話しかけると特に何も考えてきていなかったようで、見てから決める?と言うとそうしようかと返ってきた。

ショッピングモールに着くと、思ったより人が多かったので、太陽の車の中で何を食べるか決めることになった。

お互い食への興味があまりなく、なかなか決まらなかったが、回転寿司に行くことになった。
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