七夕までの恋のカウントダウン~男の子、拾っちゃいました~
「なあ…、花蓮」
お肉コーナーに差し掛かったとき、琉聖さんが口を開いた。
「ん?何ですかあ」
「花蓮、今日、花蓮のクラスに転入生来ただろ?」
「来ました来ました」
フレンドリーな蓮ヶ池類くん。
「あんま…そいつといるな」
琉聖さんは、言う。
私は、なぜなのかと思い、手に取っていた豚肉を、一度置く。
「なんでですか?」
蓮ヶ池くんは、いい人なのに。
「あいつは、怪しい」
「蓮ヶ池くんは、いい人ですっ」
私に喋りかけてくれて…。
「…ごめん、花蓮」
そう言って、琉聖さんはズンズンと歩いてった。