七夕までの恋のカウントダウン~男の子、拾っちゃいました~
「おい、女起きろ」
「…ふえ」
誰の声だろ、男の子…?
視界が定かになってく。
すると徐々にクリアになっていく視界に映り込んだのは、男の子…ああ、そういえば!
寝ちゃってたんだ…
「ここはどこだ!俺はなんでこんなとこにいる!?」
「え、ええっと、話します!ですから、落ち着いてください!」
「お、おお」
「えっと、私は黒崎花蓮っていいます!」
まずは自己紹介から!
「早くしろ」
「せっかちですね…」
「ほら、早く!」
「分かりました…、あなたはここから近い、百合公園に寝てました。それで、気になって声を掛けてみたのですが…(以下省略)」
喉がガラガラになった…ふぅ。
話を聞いた男の子は顔を俯ける。
「あ、あの?」
「あ、あありがとな!」
メチャクチャ噛んでますやん。
「いえ、これからどうします?もう遅いので、泊まっていただいてもいいですよ」
「と、totoと泊まる!?」
「えっ、何ですか!?」