七夕までの恋のカウントダウン~男の子、拾っちゃいました~
私はドアがバタンとなった音で目が覚めた。
目を開けると、視界には琉聖さんがドアップ。
琉聖さんは私の額に乗せてあるタオルを触ってる。
きっと変えてくれてたんだ。
「……琉聖さ、ん……帰ってきたの?」
「なんだよ…帰ってきたらダメだったか?」
相変わらず。
「…りゅう…せ…いっさ…ん!!」
「…えっ、なんで泣いてんの…っ」
私は大泣きの顔グチョグチョで、琉聖さんに飛び付く。
いい匂い。
スゴく安心する匂い。
「なんで昨日帰ってこなかったの?」
「…っ」
私は、敬語なんて使ってる余裕なかった。
「私のこと嫌いなの?」
「…っ、好きに決まってるだろっ」
「ホントに?」
「ホントだ」
「私もだよっ」
熱のせいで良からぬことを言ってる気がする。