七夕までの恋のカウントダウン~男の子、拾っちゃいました~
七章『やっぱりツンツンしてるけど、誰よりもステキ』な男の子
七夕当日がやって来た晴れの日の今日。
カーテンの隙間から入ってくる日差しで、起きた。
そして、手が温かいなあと思って視線を向ければ、
「琉聖さん?!」
琉聖さんが気持ち良さそうに寝てた。
メチャクチャ寝顔が可愛らしくて、ジロジロ見てたら、
「んんっ」
と無駄に色っぽい声をあげて目を覚ましたみたい。
「琉聖さん…」
「体調は大丈夫?」
肩に手を置いて、心配そうに覗き込むから途端心臓が暴れだす。
鞭を打たれた馬みたいに。
「うん、それはそれは気持ちがいいですっ!今からご飯5杯食べれるくらいですっ!」
「それは良かったけど、ご飯5杯は、こんなチビじゃ無理だな。」
ええっ、いや私、158センチありますよっ!?
普通じゃないのっ。
「ってか、昨日のままで良かったんだけど」
「な、な何がですかっ!」
私、なんか失態を犯したのか!?
田舎で培ってきたバカ力を使ってヘッドロックとかっ!?
「……口調、き昨日敬語で……そのっ……可愛かったぞ」
「…むっ」
「……なんで顔真っ赤にしてんだよ!しかも、"むっ"ってなんだよ」
あ……いつもの調子ね。