七夕までの恋のカウントダウン~男の子、拾っちゃいました~
「ふふっ、私、琉聖さんのこと好きですよっ」
「…っ……それ、嘘じゃなかったのか?」
「何でですか?」
「だって、…あの転入生に一目惚れしたのかと思ってて、俺嫉妬したんだよ!」
琉聖さんは、私の髪の毛を触る。
「なんか、琉聖さん、女々しいですよ」
今日は私が、優位に立ってるね。
「そんなことない」
急に琉聖さんが顔を近づけたと思ったら、唇を奪ってくる。
ただ、重ねるだけ。
それでも、私はドキドキする。
「だって、花蓮はキス自分から出来るか?だから、少なくとも俺は花蓮より女々しくないぞっ」
「…子どもですか?私は女ですから、女々しくないと困るんじゃないですか?」
「…うっ」
今回は私の勝利だ。