愛人～アイレン～

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「おはよう！」
「あ、っ。おはようございます……」


窓から差し込む光と真司の声で起きるのは、とてつもなく幸せな気分だ。


「朝ご飯食べに行こう！」
「あ、朝ご飯！？」


朝食付きなんだろうか？なんて、考えながら服を着替えホテルの一階に降りた。


そこには、美味しそうな食べ物が並べられたバイキング。
様々な種類の焼き立てパンにベーコン、スクランブルエッグ。
色とりどりの果物や野菜が嬉しい。


「うわぁ、凄い！！」
「小さい頃、両親と良く来ていたんだ！」


両親とスイートルーム？
真司はそれなりにいい所のお坊ちゃまなのだろうか？


今まで、私をこんな風に扱ってくれた人は居ない。こんなに楽しい経験だって初めてだ。


食事を終えて、フロントに向かうと会計を済ます真司。噂では聞いていたが、二人で十万以上の泊まり料金をポンと出す真司。


外が明るくなったから、気付いたが真司が着ている物はさり気なくブランド品ばっかりだ。
汚いけど考えてしまう。


もしかしたら、私、凄く良い男を捕まえた！？



「じゃあ、幸の家に行こうか！
その前にお土産でも買って行かなきゃね！」
「う、うん」