愛人~アイレン~
「マットレスは使って選びな」


そう言われ、二人揃って様々なマットレスを使ってみる。
それでも、ピンと来る物が無かった。
そこで思い出したのが、真司がたまに腰痛を、訴えていた事。


「腰痛に良いベッドとか有りますか?」


腰痛ならと、店員さんが選んでくれたマットレスは少し固め。
それを、購入するとレジに向かった。


レジの周りには様々な寝具の雑貨が置かれているが、どれも良いお値段だ。


「幸。ベッドカバーとか枕見ようよ!」
「うん」


真っ黒のカバーセットと高反発の枕を購入。
そのままレジに向かうと、会計は百万声で目玉が飛び出そうだ。


今日の夕方以降に買ったものが届く様にお願いして、次の店に向かう。


真司が向かったのは電化製品の量販店。
やっと、普通のお店に来れた事に肩の力が抜けた。


しかしそこでも、真司が選ぶ物は高い商品。


最新の冷蔵庫にテレビ、パソコン、クーラー。
こんな金の使い方は今まで見た事が無かった。
電化製品を揃えるだけで、二百万越え。


店からすると良い客だなぁなんて、思いながら真司の買い物をしている姿を眺めた。


次に向かった店は誰でも知っている家具屋で、残りの家具を揃える。
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