愛人~アイレン~
離れていかないで__
□□□
真司と暮らしてから、一年が過ぎた。
たまに、私の情緒不安定な部分が顔を覗かせる。けど、今までと比べて軽いのは真司が全てを受け入れてくれるから。
例えば、一人が寂しくて仕事中にメッセージを送ったら、休憩中に電話で返してくれる。
幸せ太りとでも言うのだろうか。
ここ1年で10kg近くも太ってしまった。
ただ、元々がガリガリだった為、周りからは好評だ。
今日は一年目の結婚記念日だから、少し良いディナーを二人で楽しむ約束をしている。
楽しみ。
幸せを感じている最中、真司から電話が掛かってきた。
「はーい!」
「幸。ごめん……。
今日は仕事で遅くなるから、ご飯済ませていて。結婚記念日の埋め合わせは今度する」
それだけ言うと、電話を切った真司。
有り得ない。
今日は、結婚記念日なのに__
仕事だから仕方ない。それくらいの常識は有るのだが、感情が爆発してマイナス思考に落ちていく。
真司にとって結婚記念日はそれ程大切な物じゃないんじゃないか……
もしかしたら、私に飽きたんじゃないか……
他に好きな人が出来たんじゃないか……
マイナスな思考回路が止まらずに動き続ける。
真司と暮らしてから、一年が過ぎた。
たまに、私の情緒不安定な部分が顔を覗かせる。けど、今までと比べて軽いのは真司が全てを受け入れてくれるから。
例えば、一人が寂しくて仕事中にメッセージを送ったら、休憩中に電話で返してくれる。
幸せ太りとでも言うのだろうか。
ここ1年で10kg近くも太ってしまった。
ただ、元々がガリガリだった為、周りからは好評だ。
今日は一年目の結婚記念日だから、少し良いディナーを二人で楽しむ約束をしている。
楽しみ。
幸せを感じている最中、真司から電話が掛かってきた。
「はーい!」
「幸。ごめん……。
今日は仕事で遅くなるから、ご飯済ませていて。結婚記念日の埋め合わせは今度する」
それだけ言うと、電話を切った真司。
有り得ない。
今日は、結婚記念日なのに__
仕事だから仕方ない。それくらいの常識は有るのだが、感情が爆発してマイナス思考に落ちていく。
真司にとって結婚記念日はそれ程大切な物じゃないんじゃないか……
もしかしたら、私に飽きたんじゃないか……
他に好きな人が出来たんじゃないか……
マイナスな思考回路が止まらずに動き続ける。