愛人~アイレン~
このままじゃ、真司が私から離れて言ってしまう。


引き止めなきゃ__


そう考えた瞬間、通ってる病院で貰っている薬を大量に服用してしまった。
視界が揺れ、涙が止まらない。


気が付いたら、真司に電話を掛けて自分が行った行動を告白していた。
お願い。
私を心配して__


私の思い通りに、直ぐに家に帰ってきた真司。


「幸……。
こんな事したら死んじゃうよ……」
「死んでも良かったの……」
「幸が居なくなったら俺辛いよ?」


言葉にしてくれないと、何も分からない。
だから、真司の今の気持ちが聞けて嬉しかった。


「私が死んだら悲しい?」
「そんな事になったら、俺は生きていけないよ……」


この言葉を貰って、初めて生きている気がしたんだ__


「本当?」
「ああ、本当だから、もうこんな事するんじゃないよ?」
「うん……」


吐き気はするし、身体は思うように動かない。
こんな事は二度としたくない__

そう思っていたのに、私はこれを繰り返すようになったんだ。


真司の顔がゲッソリしている。


「なあ、幸。いい加減にしてくれよ……」


最初こそ心配してくれたが、これを初めて半年立った頃に真司が発した言葉。
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