愛人~アイレン~
「に、似合うかな?」
「めちゃくちゃ俺の好み!!」


健の好みの女の子に近付けた事に喜びを感じる。


「嬉しい!!」
「やべ。したくなる!!」
「え、このままで?」
「勿論!!」


健に抱かれるのは凄く好き。


真司は顔は好みじゃないのに、夫婦になってしまった。
あんなに、愛し合っていたのに冷めきってしまった関係性。


いつしか私も真司を愛せなくなってしまい、今は生活の為だけに一緒に居る。


正直、真司の顔は好みじゃないから見てときめく事も無い。


でも、もし、真司の顔が健だったら__


見るだけで幸せな気分になれるだろう。


ああ、私は最大のミスを犯してしまったのかも知れない。


まだ、真司の顔が好みで有れば色々と許せたのかも知れない。


健にベットに押し倒され目を開けると、好みの顔が視界に入り高揚していく。


何度も何度も大事に口付けをされ、ドキドキが止まらない。



「健……、す、き……」
「俺も大好きだよ」
「ん……」
「幸。お願いが有るんだ__」
「な、に?」
「もう、お金も入った事だし旦那と別れてよ……」


快感の熱が一気に引いていくのを感じた。
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