愛人～アイレン～

「勿論！！」


ちゃんと、私を待ってくれる。


「あのね……」
「ん！？」
「実は、今、寂しくて仕方が無いの……」
「大丈夫！？
俺、明日仕事休みだから通話ずっと付き合うよ！！」
「ありがとう……」


嬉しい。
大概の男は直ぐ会おうとするのに、通話をしてくれるなんて。
この人は本当に優しい人だ。だから＿＿


「良いよ。俺も、幸ちゃんと喋りたい！！」
「あのね……」
「ん？」
「今から会いたいよ……」
「えっ？」
「駄目かな？」
「いや！俺も会いたい……」


住んで居る所は意外と近くで、1時間後に近所のコンビニで待ち合わせ。


本当に不思議。
顔は全然好みじゃないのに、会える事が楽しみで堪らない。


彼の中身を好きになった。


だから、彼との恋は上手く行く予感がするんだ。


彼に好かれたい。そう思いながら髪を整え、メイクを施した。
きっと彼は清楚な女性が好き。そう思って、白のワンピースを選ぶ。


コッソリと玄関に向かうとミュールを履いて、待ち合わせ場所で有るコンビニに向かった。


待っている間はソワソワが止まらない。
早く会いたい。でも、嫌われないように行動に気を付けなければいけない。