愛人~アイレン~
自由になりたい__
一緒に住まない__
彼からの提案が魅力的に感じた理由は、好きな人に同棲を提案されたのは初めてだから。
でも、もうひとつ理由が有る。
それは、親から逃げ出したかった……
私もそれなりの歳。だから、親に虐待をされている訳では無い。
ただ、異常な過保護なのだ。
それは、昔からだった。
だから、彼氏に会う時は昼か親が寝静まった深夜。
28歳となった私を未だに門限で縛り付けて来る。
幸い真司は見るからに真面目そうな男性だから、うちの親も気に入ると思う。
「真司って、一人暮らししているの?」
「ううん。実家暮らしだよ。でも、幸と暮らす為なら家くらい借りるよ。
どんな所が良い?」
どんな所が良いか聞くくらいだから、金銭的にも自立した人なんだと思う。
これで、家から出られる__
「うん。一緒に住みたい……」
「本当!?」
子供がはしゃいだみたいに、嬉しそうな声を出す真司に申し訳無い気持ちになって来る。
これじゃ、家を出る為に利用しているみたいだ。
何より、同棲なんてしたら私は24時間真司に執着する事になりそうだ。
「でも、私」
「ん?」
「一緒に暮らしたら重くなりそう」
彼からの提案が魅力的に感じた理由は、好きな人に同棲を提案されたのは初めてだから。
でも、もうひとつ理由が有る。
それは、親から逃げ出したかった……
私もそれなりの歳。だから、親に虐待をされている訳では無い。
ただ、異常な過保護なのだ。
それは、昔からだった。
だから、彼氏に会う時は昼か親が寝静まった深夜。
28歳となった私を未だに門限で縛り付けて来る。
幸い真司は見るからに真面目そうな男性だから、うちの親も気に入ると思う。
「真司って、一人暮らししているの?」
「ううん。実家暮らしだよ。でも、幸と暮らす為なら家くらい借りるよ。
どんな所が良い?」
どんな所が良いか聞くくらいだから、金銭的にも自立した人なんだと思う。
これで、家から出られる__
「うん。一緒に住みたい……」
「本当!?」
子供がはしゃいだみたいに、嬉しそうな声を出す真司に申し訳無い気持ちになって来る。
これじゃ、家を出る為に利用しているみたいだ。
何より、同棲なんてしたら私は24時間真司に執着する事になりそうだ。
「でも、私」
「ん?」
「一緒に暮らしたら重くなりそう」