砂浜に描いたうたかたの夢
「もしかして、好きな子?」
「いや……」
違うよ。そう言いかけたけれど、口ごもった。
好きか嫌いかだったら好き。嫌いなら、わざわざ毎日会わないし。
SNSの交流も。コメントを返したり、書き込んだり。DMで個別にやり取りだってしない。
でも、恋愛としての好きかどうかは……。素直で可愛いなとは思うけど。
「なら、気になっている子?」
黙り込んでいたら、さらに深掘りしてきた。
月どころか月明かりさえ出ていないのに、瞳がキラキラしてる。あと表情も。
どうやら、ひ孫の恋愛事情が気になってしょうがない様子だ。
「気になってるというより、友達。SNSのフォロワーなんだ」
ここでハッキリさせないと、今度は祖母に尋ねるかもしれない。これ以上話を広められたくなかったので簡潔に答えた。
「えすえぬえす……あぁ! 写真をみんなに紹介するやつか! ふぉろわーは、ファンみたいな人だっけ?」
「うん。数日前に偶然会って」
片言で1つずつ確認する曾祖父。
実は曾祖父も若い頃、趣味で絵を描いていたらしくて。話をしたら興味を持ってくれたんだ。
……まぁ、まだ1枚も見せることができてないんだけど。
「いや……」
違うよ。そう言いかけたけれど、口ごもった。
好きか嫌いかだったら好き。嫌いなら、わざわざ毎日会わないし。
SNSの交流も。コメントを返したり、書き込んだり。DMで個別にやり取りだってしない。
でも、恋愛としての好きかどうかは……。素直で可愛いなとは思うけど。
「なら、気になっている子?」
黙り込んでいたら、さらに深掘りしてきた。
月どころか月明かりさえ出ていないのに、瞳がキラキラしてる。あと表情も。
どうやら、ひ孫の恋愛事情が気になってしょうがない様子だ。
「気になってるというより、友達。SNSのフォロワーなんだ」
ここでハッキリさせないと、今度は祖母に尋ねるかもしれない。これ以上話を広められたくなかったので簡潔に答えた。
「えすえぬえす……あぁ! 写真をみんなに紹介するやつか! ふぉろわーは、ファンみたいな人だっけ?」
「うん。数日前に偶然会って」
片言で1つずつ確認する曾祖父。
実は曾祖父も若い頃、趣味で絵を描いていたらしくて。話をしたら興味を持ってくれたんだ。
……まぁ、まだ1枚も見せることができてないんだけど。