砂浜に描いたうたかたの夢
ふ、服? 別に、何着たらいいかの相談じゃなくて、ただ事前に伝えておこうと思っただけなんだけど……。
「凪くん、そろそろお散歩に行くよ」
閉まった障子を眺めていると、犬3匹を連れた祖母が庭にやってきた。
もうそんな時間か。まだ全部食べてないけど、帰ってからでいっか。
「凪くん! これだよ~!」
「あ、お父さん。ってあー! それ!」
戻ってきた曾祖父を見た途端、祖母が指を差して激しく反応した。
「懐かしい〜! 私が子どもの頃、お母さんとのデートに着てたやつでしょ?」
「そうそう! 明日、凪くんが女の子と出かけるみたいだから、貸そうと思ってな!」
「えっ! 女の子と⁉」
白いアロハシャツに向いていた視線が自分に向く。
「誰⁉ 年上⁉ 年下⁉ おばあちゃんの知ってる子⁉」
「知らない子だよっ! あと、勝手に女の子って決めつけないでくれる⁉」
「ありゃ、ごめんねぇ。男の子だったかい?」
「……女の子だけど」
「やだぁ! やっぱりデートじゃない!」
「違うよ! 宿題の手伝いをするだけ!」
「凪くん、そろそろお散歩に行くよ」
閉まった障子を眺めていると、犬3匹を連れた祖母が庭にやってきた。
もうそんな時間か。まだ全部食べてないけど、帰ってからでいっか。
「凪くん! これだよ~!」
「あ、お父さん。ってあー! それ!」
戻ってきた曾祖父を見た途端、祖母が指を差して激しく反応した。
「懐かしい〜! 私が子どもの頃、お母さんとのデートに着てたやつでしょ?」
「そうそう! 明日、凪くんが女の子と出かけるみたいだから、貸そうと思ってな!」
「えっ! 女の子と⁉」
白いアロハシャツに向いていた視線が自分に向く。
「誰⁉ 年上⁉ 年下⁉ おばあちゃんの知ってる子⁉」
「知らない子だよっ! あと、勝手に女の子って決めつけないでくれる⁉」
「ありゃ、ごめんねぇ。男の子だったかい?」
「……女の子だけど」
「やだぁ! やっぱりデートじゃない!」
「違うよ! 宿題の手伝いをするだけ!」