砂浜に描いたうたかたの夢
モゴモゴする口元を手で隠して注意をした、この少々気難しそうな顔の男は、生徒会長の木橋 鋼太郎。
そんな彼の前に座るのは、ふにゃふにゃした笑顔と穏やかな口調が特徴的な長峰 桃士。
彼らとは高1の頃からずっと同じクラスで、席もお隣さんである。
「ごめーん! んじゃ、お邪魔しますねっ」
「おい、なんでこっちに来るんだよ」
「えっ、お前が座れって言うから……」
「言ったけど隣とは言ってないだろ。長峰のところに座れ」
「ごめん鋼太郎。俺もうこっちに座った」
桃士の隣に座って斜め前にいる彼に謝ると、理桜の口角がにんまりと上がった。
「ってことで、今日は俺が隣な♡ 会長♡」
「馬鹿っ、近づくな! 公共の場だぞ!」
弁当箱を開けつつ、いちゃつく2人を桃士と一緒に微笑ましい目で眺める。
見ての通り、全員個性が強く異なった性格。だけど、顔を合わせると毎回何らかの話をしている。まぁ、イツメンってやつだ。
食事を終えて教室に戻り、スマホを確認すると、水泳部のグループチャットから通知が届いていた。
そんな彼の前に座るのは、ふにゃふにゃした笑顔と穏やかな口調が特徴的な長峰 桃士。
彼らとは高1の頃からずっと同じクラスで、席もお隣さんである。
「ごめーん! んじゃ、お邪魔しますねっ」
「おい、なんでこっちに来るんだよ」
「えっ、お前が座れって言うから……」
「言ったけど隣とは言ってないだろ。長峰のところに座れ」
「ごめん鋼太郎。俺もうこっちに座った」
桃士の隣に座って斜め前にいる彼に謝ると、理桜の口角がにんまりと上がった。
「ってことで、今日は俺が隣な♡ 会長♡」
「馬鹿っ、近づくな! 公共の場だぞ!」
弁当箱を開けつつ、いちゃつく2人を桃士と一緒に微笑ましい目で眺める。
見ての通り、全員個性が強く異なった性格。だけど、顔を合わせると毎回何らかの話をしている。まぁ、イツメンってやつだ。
食事を終えて教室に戻り、スマホを確認すると、水泳部のグループチャットから通知が届いていた。