砂浜に描いたうたかたの夢
柔らかい声色から一変、私を押しのけて冷凍庫を開けると、血眼になって確認し始めた。
いくら好物だからって、全部食べるわけないでしょう。
「バニラが1本減ってる! お風呂入る前はあったのに! お母さん食べた?」
「ううん。お姉ちゃんがこっそり食べてた」
「ええっ⁉」
母の返答に大声を上げた楓。
丸く開かれたその目は、2本目を食べようとしてたのか⁉ という衝撃に満ちている。
「このアイス泥棒め! 食いすぎの罪で逮捕する!」
「うるさいなぁ。そっちだって毎日食べてるでしょ」
「そうだけど、俺は1日1個しか食ってない! 対して姉ちゃんは、季節問わず、見つけたらすぐ食っている!」
ビシッと指を差して、「その数、1週間で平均12個!」と言い放った。
逐一数えてたのかよ……。
「これだけじゃないぞ! 他にも、プリンやゼリーまで! そんなんだから、お腹プヨンプヨンに……」
言い終わる前にギロッと睨みつけた。
さっきから聞いてりゃあ、食い尽くしてだの、泥棒だの、失礼極まりない言葉を連発しやがって……。
いくら好物だからって、全部食べるわけないでしょう。
「バニラが1本減ってる! お風呂入る前はあったのに! お母さん食べた?」
「ううん。お姉ちゃんがこっそり食べてた」
「ええっ⁉」
母の返答に大声を上げた楓。
丸く開かれたその目は、2本目を食べようとしてたのか⁉ という衝撃に満ちている。
「このアイス泥棒め! 食いすぎの罪で逮捕する!」
「うるさいなぁ。そっちだって毎日食べてるでしょ」
「そうだけど、俺は1日1個しか食ってない! 対して姉ちゃんは、季節問わず、見つけたらすぐ食っている!」
ビシッと指を差して、「その数、1週間で平均12個!」と言い放った。
逐一数えてたのかよ……。
「これだけじゃないぞ! 他にも、プリンやゼリーまで! そんなんだから、お腹プヨンプヨンに……」
言い終わる前にギロッと睨みつけた。
さっきから聞いてりゃあ、食い尽くしてだの、泥棒だの、失礼極まりない言葉を連発しやがって……。