砂浜に描いたうたかたの夢
いつも……⁉ 毎朝5時起きなの⁉ はっっや!
年取ると早起きになるとは言われているけど、それでも早くない⁉ ちゃんと眠れてるのかな……。
「タダシさんこそ、こんな時間に起きてるなんて珍しいじゃないの。もしかしてポチの散歩?」
顔を拭く曾祖母の様子をうかがっていると、スイッチが入ったかのようにペラペラと話し出した。
「……ひいおばあちゃん、違うよ。私、一花。あと、ポチじゃなくてジョニーだよ」
「あら、そうだったかね。これは失礼しました」
昨日と同じ、深々と頭を下げた丁寧な謝罪。そして謎の男、タダシの登場。
また間違えられた……。早朝だから寝ぼけてるのかな。
それにしても、タダシは一体何者なんだろう。昨日はみんなバタバタしてたから、結局聞けなかったんだよね。
気になるところだけど、これから観察しに行かなきゃいけない。
尋ねたい気持ちを抑え、歯を磨き始めた曾祖母に「またね」と言い残して退室した。
◇
「おじいちゃん、ジョニー、お待たせ」
「おお、きたきた」
急いで準備を進めること15分。駐車場にいる祖父とジョニーの元へ向かった。
年取ると早起きになるとは言われているけど、それでも早くない⁉ ちゃんと眠れてるのかな……。
「タダシさんこそ、こんな時間に起きてるなんて珍しいじゃないの。もしかしてポチの散歩?」
顔を拭く曾祖母の様子をうかがっていると、スイッチが入ったかのようにペラペラと話し出した。
「……ひいおばあちゃん、違うよ。私、一花。あと、ポチじゃなくてジョニーだよ」
「あら、そうだったかね。これは失礼しました」
昨日と同じ、深々と頭を下げた丁寧な謝罪。そして謎の男、タダシの登場。
また間違えられた……。早朝だから寝ぼけてるのかな。
それにしても、タダシは一体何者なんだろう。昨日はみんなバタバタしてたから、結局聞けなかったんだよね。
気になるところだけど、これから観察しに行かなきゃいけない。
尋ねたい気持ちを抑え、歯を磨き始めた曾祖母に「またね」と言い残して退室した。
◇
「おじいちゃん、ジョニー、お待たせ」
「おお、きたきた」
急いで準備を進めること15分。駐車場にいる祖父とジョニーの元へ向かった。