彦星さまは会いたくてたまらない
運命の再会? 最悪な再会?
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講堂に到着。
すでに女の子たちが
ステージ前を占領していた。
「もうこんなに
ライバルがいるわけ?」
純ちゃんは、ほっぺをプクっ。
「ねぇ純ちゃん」
「ん?」
「新任の先生のこと
もう好きになってるの?」
だってまだ
先生の顔を見てないんでしょ?
「こういうのって
スタートが肝心じゃん?」
「スタート?」
「うかうかしてると
行動力がある子に取られちゃうからね。
いい男は特に」
純ちゃんの目は、キラキラ輝いている。
恋の戦闘モードに、突入したらしい。
「でもまぁ、ステージから5列目なら
まぁまぁね。
中央を陣取れたのもラッキー。
先生の顔、ばっちり見れそうだし」
と、純ちゃんは
ガッツポーズをきめている。