あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
「お疲れ様」


「慶都さんこそ。今日はいろいろ大変だったんじゃないですか?」


慶都さんお気に入りのフカフカのソファに座り、2人の会話が始まる。


お互いに1日の仕事を終えて、ゆっくりとこんな風に過ごせる時間を持てることが、まだまだ夢見心地で不思議な感覚だった。


「今日は、副社長になる準備でずっと社長とあちこち企業回りをしていたから。父さんの方が張り切っていたな」


「お父様、慶都さんが副社長になることを心から喜んでおられますからね。本当にお元気で何よりです。まあ、うちもですけど」


「ああ、一堂社長もお元気だな。いつもエネルギッシュでパワーをもらう。本当にみんなが元気だと安心だ。今は、父さんも母さんも雪都を可愛がってる時が1番幸せそうなんだ。きっと雪都からパワーをもらってるんだろう。あんな小さいのに、雪都には計り知れない力があるんだな」


慶都さんは優しく微笑んでくれた。
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