あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
弥生先生の笑顔は、清々しく輝いていた。


「よく頑張ったね、弥生。きっとつらかったよね、でも、やっぱり……嬉しいよ」


「ちょっと~彩葉の泣き虫は何とかならないの? って、あれ? 私も……おかしいな」


「あっ、弥生先生まで泣いてるんですか? もう僕達みんな変ですよ……」


3人で泣いて、3人で笑った。


この友情はずっとずっと続いていく。


僕も、この2人に負けてられないな。


彩葉先生を忘れることなんてできないけど、僕だって、いつかは幸せになりたい。


弥生先生が踏み出した1歩、僕も見習って新しい人生を歩んでいきたい。


彩葉先生……


僕は、あなたが好きです。


でも、勇気を持って……未来のドアを開けて前に進みます。


だから、安心して九条さんと雪都君と幸せになって下さい。


ありがとう、僕の大切な……彩葉先生。
< 197 / 235 >

この作品をシェア

pagetop