あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
「ねえ、理久。来週の保育プランなんだけど」


「僕もここは変更したいと思ってたんだ」


2人で始めた保育園。


かなり小規模だけど、田舎だから地域の役には立ってるみたいで。


みんな、喜んでくれてる。


「弥生、そろそろ産休に入ったら?」


「まだまだ大丈夫だよ。あとちょっと、子ども達と触れ合っていたいし~」


「うん。だけど無理するなよ。僕達の可愛い子どもに何かあったら大変だから」


理久は優しいよ。


昔から、本当に優しい。


彩葉を好きな気持ちはまだ変わらないだろうけど、でも……


今は私を「愛してる」って言ってくれてるから。


それで十分。


理久の夢が、いつしか私の夢にもなって、念願の保育園を持つことができた。


これからは理久と産まれてくる子どもと3人で幸せになる。


ずっと支えてくれた彩葉も安心してくれるよね。


いつか、お互いママとして、子育ての話ができたら嬉しいな~


あと、慶都さんと理久の悪口なんかも言い合ったりして……って、そんなのは無いかな。


本当に2人とも良い旦那様に巡り会えて良かった。


「弥生、体、冷やさないように。おやすみ」


優しい言葉とキス。


「うん、おやすみ」


理久、大好きな人。


毎日毎日、私を守ってくれてありがとう、この幸せが一生続くと信じてるから。


ずっと仲良くしようね。
< 232 / 235 >

この作品をシェア

pagetop