あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
「う、嬉しいです。私もあの時はずっと緊張してましたから。今でも忘れられません」


「ああ。2人が結婚を決めたあの夜のことは、一生の思い出だ。忘れられるわけがない」


いつまでもずっとカッコ良くて、優しくて……


朝起きてから夜眠るまで、慶都さんには毎日ドキドキさせられっぱなし。


夜には甘い言葉で狂おしく愛を囁かれ、私はいつも気持ちが高ぶる。


この腕に抱かれ、女性としての自分を何度も自覚させてもらえて……


慶都さんがいる限り、私はいつまでも女でいられるんだ。


「花火、本当に綺麗」


「君は花火に負けてない。いや、それ以上に……とても綺麗だ」


そう言って、私の肩に手を回す。


この距離感……


夫婦を何年続けていても、まだまだやっぱりドキドキしちゃう。


「あの時見た花火よりも、今日はもっと幸せだ。来年もまた来よう。きっとまた……今日以上に幸せなはずだから」


「はい。また、必ず来ましょう。家族みんなで」
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