あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
「ごめんなさい」
「そうやってまた謝る。今からでいいから、ちゃんと慶都って呼んでほしい」
「わ、わかりました」
「いい子だ。これでお互い名前で呼び合える。さあ、呼んでみて」
「えっ! 今ですか?」
「ああ、もちろん」
「あっ、えっと……」
「恥ずかしがらないで」
「は、はい……け、慶……都さん」
「いいね。彩葉、これからはちゃんと慶都って呼ぶこと」
私はうなづいた。
慶都さん……は、私を「彩葉」と呼び、妹を「麗華ちゃん」と呼ぶ。
それは私が好かれてないからなの? って、ちょっと思ってた時期がある。
私は、正当な一堂家の人間じゃないから。
だけど、慶都さんはそんな風に身分で人を判断するような人じゃないって、今はわかってる。
「待ってるから、必ずまた連絡して」
私達はカフェを出て、車でまた保育園まで戻った。
雨は……まだ止まない。
激しくも緩やかにもならず、一定のペースで降り続いてる。
「ありがとうございます、また保育園まで戻って頂いて」
「気にしなくていい。今度は、雪都に会えるのを楽しみにしてるから。じゃあまた」
慶都さん……
まだこんなにも胸が熱いよ。
ずっとずっと止まらない鼓動。
私、今日、あなたに会えたこと、素直に喜んでもいいですか?
私は、そう疑問を投げかけながら、慶都さんの背中に一礼した。
「そうやってまた謝る。今からでいいから、ちゃんと慶都って呼んでほしい」
「わ、わかりました」
「いい子だ。これでお互い名前で呼び合える。さあ、呼んでみて」
「えっ! 今ですか?」
「ああ、もちろん」
「あっ、えっと……」
「恥ずかしがらないで」
「は、はい……け、慶……都さん」
「いいね。彩葉、これからはちゃんと慶都って呼ぶこと」
私はうなづいた。
慶都さん……は、私を「彩葉」と呼び、妹を「麗華ちゃん」と呼ぶ。
それは私が好かれてないからなの? って、ちょっと思ってた時期がある。
私は、正当な一堂家の人間じゃないから。
だけど、慶都さんはそんな風に身分で人を判断するような人じゃないって、今はわかってる。
「待ってるから、必ずまた連絡して」
私達はカフェを出て、車でまた保育園まで戻った。
雨は……まだ止まない。
激しくも緩やかにもならず、一定のペースで降り続いてる。
「ありがとうございます、また保育園まで戻って頂いて」
「気にしなくていい。今度は、雪都に会えるのを楽しみにしてるから。じゃあまた」
慶都さん……
まだこんなにも胸が熱いよ。
ずっとずっと止まらない鼓動。
私、今日、あなたに会えたこと、素直に喜んでもいいですか?
私は、そう疑問を投げかけながら、慶都さんの背中に一礼した。