あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
突然の対面に胸を熱くして
「は~い。みんな今日はおうちの人と一緒にたくさん遊びましょう」


1年に1度の保育園での「夏祭り」の日。


先生達で作った手作りの遊びに、子ども達は興奮してる。


女の子も男の子も浴衣や甚平を着て、どうしようもないくらい可愛い。


女の子は今どきのフリフリがたくさんついたピンク系の洋服みたいな浴衣、髪の毛も可愛く結ってもらってる子が多くて本当にお人形さんみたい。


雪都も、おじいちゃんに今日の日のためにプレゼントしてもらった甚平を着て参加してる。


弥生と理久先生との飲み会に行った夜に、わざわざ雪都と一緒にお店に買いに行ってくれたって。


父に、雪都の甚平姿の写真を送ったら「可愛い、可愛い」って、ものすごく喜んでくれた。


おじいちゃんにとって、孫って……それほど可愛いものなんだなって思った。


雪都をこんなにも大切にしてくれる父には感謝しかない。
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