あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
わざわざ慶都さんのことを言いにきたんだね。


確かに、慶都さんが入ってきてから、周りのお母さん達や先生達の態度が明らかに違ってる。


「あの人、すごくカッコ良いんだけど~」


「うんうん、真斗君の親戚なの? あんなイケメン見たことないわ」


慶都さんを絶賛する声があちこちから聞こえてくる。


「嘘でしょ? あの人芸能人? 綺麗過ぎるでしょ」


「長身で足長っ! ブラックジーンズ、すっごく似合ってる。髪型まで爽やかでカッコ良すぎ。美容師歴長いけど、あんなカッコ良い男性見たの初めて。髪、切ってみた~い」


女性達はみんな色めき立って、そのドキドキが私にまで伝わってくる。


慶都さん、目立ち過ぎるよ……


着ている洋服はシンプルなんだけど、そのシンプルさが余計に慶都さんのスタイルの良さを際立たせてるんだよね。


スーツ姿もラフな格好も、どっちも恐ろしい程似合ってる。
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