あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
何を着ても目立ってしまうなら、いっそのこと何もつけずに……


って、私、何てことを!


バカなことを考えてしまった瞬間、急に頭の中にあの時の慶都さんの肉体美がフラッシュバックしてきた。


胸には皮下脂肪なんて全く無い、美しい腹直筋が浮かび上がっていて……


きっと忙しい時間の合間にトレーニングもしてるんだろう。


慶都さんの裸体に包まれたら、もう他の男性との抱擁は望まなくなる。


あ~ダメダメ! ここは保育園だよ!


子ども達がたくさんいるところで、全く何を考えてるの!


しっかりしろ、私。


裸の慶都さんを妄想してしまった自分が恥ずかしいよ、きっと顔が真っ赤だよね。


その時、雪都が理久先生と一緒にヨーヨー釣りにやってきた。


その近くでカメラを持って立ってた私に、


「せんせー、ヨーヨーする」


って、アピールしてきた。


理久先生に赤くなった顔を見られてないか心配になる。


「あっ、う、うん。好きなヨーヨー頑張って取ってね」
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