黒幌に呑み込まれる
呑み込まれる
ベッドの上に向かい合って座り、神楽は真幌の足の間に挟まれている。
愛おしそうに神楽の頬を撫でる、真幌。
「あの…真幌……」
「ん?」
「本当の真幌は、どこにいるの?」
「…………ここにいるよ」
神楽に口唇を寄せる。
そして、啄むように頬や額にキスを繰り返す。
「あ…いや…そうじゃなくて…」
「神楽は“黒幌”って、知ってる?」
不意に言った、真幌。
「え?噂なら…」
真幌が微笑み、神楽を見つめる。
「え?え?
黒幌って………」
「俺が高校生の時に作ったの」
「え……」
神楽は、ただの噂だと思っていた。
ある意味、都市伝説のようなものだと━━━━━
「黒部 真幌の“黒”と“幌”
…………ねっ!単純でしょ?」
「真幌は、あの噂の……」
「うん」
神楽は、信じられない思いで真幌を見ていた。
「神楽の知ってる黒部 真幌。
さっきの黒部 真幌。
…………どっちも、俺だよ?」
「真幌…私……」
「ん?
放さないよ?」
「え……」
「そんな表情してたから」
「それは……」
「ねぇ、神楽。
神楽はもう……俺から放れられないんだよ?」
「真幌…」
「ほら、俺の目を見て?」
頬を包み込まれ、真幌の言葉が身体に浸透していく。
目を見ると、酔ったように目を離せなくなる。
「神楽。
俺の言うことを、繰り返して。
━━━━━私は、真幌から放れられない。
はい!言って?」
「私は……」
「うん」
「真幌から…」
「うん」
「放れられない」
「うん。
━━━━━わかった?
もう、神楽は俺のモノなんだからね!」
「うん…」
「フフ…神楽、一緒に風呂入ろ?」
「うん」
一緒に浴槽に浸かる。
「フフ…相変わらず、顔真っ赤だ!
可愛い~」
後ろから神楽を抱き締め、顔を覗く真幌。
「私…心臓、壊れないかな?
ドキドキして、痛いくらい……(笑)」
「可愛いなぁー
いつか、神楽の心臓壊れるんじゃない?(笑)
これから毎日、俺に抱かれるんだから」
「うん。
……………ん?毎日?」
「うん、毎日!」
「え?それって、どうゆう……?」
「神楽。
ここに越しておいでよ!」
真幌が満面の笑みで、言い放ったのだった。
愛おしそうに神楽の頬を撫でる、真幌。
「あの…真幌……」
「ん?」
「本当の真幌は、どこにいるの?」
「…………ここにいるよ」
神楽に口唇を寄せる。
そして、啄むように頬や額にキスを繰り返す。
「あ…いや…そうじゃなくて…」
「神楽は“黒幌”って、知ってる?」
不意に言った、真幌。
「え?噂なら…」
真幌が微笑み、神楽を見つめる。
「え?え?
黒幌って………」
「俺が高校生の時に作ったの」
「え……」
神楽は、ただの噂だと思っていた。
ある意味、都市伝説のようなものだと━━━━━
「黒部 真幌の“黒”と“幌”
…………ねっ!単純でしょ?」
「真幌は、あの噂の……」
「うん」
神楽は、信じられない思いで真幌を見ていた。
「神楽の知ってる黒部 真幌。
さっきの黒部 真幌。
…………どっちも、俺だよ?」
「真幌…私……」
「ん?
放さないよ?」
「え……」
「そんな表情してたから」
「それは……」
「ねぇ、神楽。
神楽はもう……俺から放れられないんだよ?」
「真幌…」
「ほら、俺の目を見て?」
頬を包み込まれ、真幌の言葉が身体に浸透していく。
目を見ると、酔ったように目を離せなくなる。
「神楽。
俺の言うことを、繰り返して。
━━━━━私は、真幌から放れられない。
はい!言って?」
「私は……」
「うん」
「真幌から…」
「うん」
「放れられない」
「うん。
━━━━━わかった?
もう、神楽は俺のモノなんだからね!」
「うん…」
「フフ…神楽、一緒に風呂入ろ?」
「うん」
一緒に浴槽に浸かる。
「フフ…相変わらず、顔真っ赤だ!
可愛い~」
後ろから神楽を抱き締め、顔を覗く真幌。
「私…心臓、壊れないかな?
ドキドキして、痛いくらい……(笑)」
「可愛いなぁー
いつか、神楽の心臓壊れるんじゃない?(笑)
これから毎日、俺に抱かれるんだから」
「うん。
……………ん?毎日?」
「うん、毎日!」
「え?それって、どうゆう……?」
「神楽。
ここに越しておいでよ!」
真幌が満面の笑みで、言い放ったのだった。