黒幌に呑み込まれる
「神楽、こっち!」
大きなソファに誘導され、ちょこんと座る。
隣に真幌が、ぴったりくっついて座った。
そして足を組み、太ももの上で頬杖をして片方の手で神楽の頭をゆっくり撫でた。
「あの、真幌」
「ん?」
頭を撫でながら、神楽の顔を覗き込むように見る真幌。
「真幌は、いつから私のことを想ってくれてたの?」
「最初の方からかな?
俺さ。
ある事情で素顔をあんま見られたくなくて、なるべく地味に目立たないようにしてた。
案の定、誰も気にも止めなかった。
それどころか“暗い”“キモい”“ウザい”って言われてたでしょ?」
「うん…」
「みんなの気持ち、わからなくないんだ。
俺も逆なら、ウザかっただろうし……
そんな中、神楽だけはいつも気にとめてくれてて、気遣ってくれた。
…………そういうとこに、惚れたの」
「そっか。
じゃあ、今の真幌が本当の真幌?」
「半分、そうだな」
「半分なの?」
「うん。まだ見せてない、俺がいるから」
「そうなんだ…」
「ごめんね。
“まだ”全部見せれない」
「え?」
真幌の顔が、更に近づく。
お互いの鼻がくっつき、口唇も重なりそうだ。
「もっと…神楽が、俺にハマるまでは……」
「ま、真幌…/////だめ…だよ…」
「やっと、手に入ったんだ…
絶対…手放したくない……!」
「ほんと…////離れて…?
恥ずかし…/////」
「ん?
もっと…俺にハマってね……」
二人の口唇が重なった。
チュッとリップ音がして、口唇が離れた。
「……/////」
「キスしちゃった!
フフ…神楽、顔真っ赤にして可愛い~」
「恥ずかし…/////」
真幌が、神楽を抱き締めた。
そして神楽の肩に顔を埋めて呟いた。
「このまま、離れたくないね…」
「うん…」
神楽も、真幌の背中に手を回し顔を埋めた。
真幌の香水の香りが微かに匂い、なんだか酔いそうになる。
二人はしばらく、抱き締め合っていた。
大きなソファに誘導され、ちょこんと座る。
隣に真幌が、ぴったりくっついて座った。
そして足を組み、太ももの上で頬杖をして片方の手で神楽の頭をゆっくり撫でた。
「あの、真幌」
「ん?」
頭を撫でながら、神楽の顔を覗き込むように見る真幌。
「真幌は、いつから私のことを想ってくれてたの?」
「最初の方からかな?
俺さ。
ある事情で素顔をあんま見られたくなくて、なるべく地味に目立たないようにしてた。
案の定、誰も気にも止めなかった。
それどころか“暗い”“キモい”“ウザい”って言われてたでしょ?」
「うん…」
「みんなの気持ち、わからなくないんだ。
俺も逆なら、ウザかっただろうし……
そんな中、神楽だけはいつも気にとめてくれてて、気遣ってくれた。
…………そういうとこに、惚れたの」
「そっか。
じゃあ、今の真幌が本当の真幌?」
「半分、そうだな」
「半分なの?」
「うん。まだ見せてない、俺がいるから」
「そうなんだ…」
「ごめんね。
“まだ”全部見せれない」
「え?」
真幌の顔が、更に近づく。
お互いの鼻がくっつき、口唇も重なりそうだ。
「もっと…神楽が、俺にハマるまでは……」
「ま、真幌…/////だめ…だよ…」
「やっと、手に入ったんだ…
絶対…手放したくない……!」
「ほんと…////離れて…?
恥ずかし…/////」
「ん?
もっと…俺にハマってね……」
二人の口唇が重なった。
チュッとリップ音がして、口唇が離れた。
「……/////」
「キスしちゃった!
フフ…神楽、顔真っ赤にして可愛い~」
「恥ずかし…/////」
真幌が、神楽を抱き締めた。
そして神楽の肩に顔を埋めて呟いた。
「このまま、離れたくないね…」
「うん…」
神楽も、真幌の背中に手を回し顔を埋めた。
真幌の香水の香りが微かに匂い、なんだか酔いそうになる。
二人はしばらく、抱き締め合っていた。