秘密のベビーのはずが、溺甘パパになった御曹司に一途愛で包まれています
 深い口づけを交わしながら、大雅がゆっくりと動きはじめる。
 理性が残っていたのは一瞬で、ふたりともすぐに余裕をなくしていく。

「千香、千香」

 切羽詰まったような彼の声に煽られて、彼の肩を掴む手に力がこもる。

「大雅……あ、あっ……」

「好きだ、千香。もう手放さない」

 息苦しくなるほどきつく抱きしめられて、改めてそのまっすぐな想いを感じる。彼の深い愛情に胸が震えた。

「わ、わたし……も……愛してる。あぁ……」

 早急に高まる快感に、なにも考えられなくなる。

「も、もう……」

「俺も、そろそろ」

 一層激しさを増す行為に、振り落とされないように必死にしがみついた。
 すぐそこまで迫った快楽の予感に、頭の中が真っ白になっていく。

「ああぁぁ……」

 ふたり同時に果てて、お互いの体をきつく抱きしめ合った。
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