秘密のベビーのはずが、溺甘パパになった御曹司に一途愛で包まれています
陽太が生まれていなかったら、大雅は梨香を選んでいただろうか。
陽太に向ける彼の愛情を疑うつもりは微塵もない。私にささやく愛の言葉だって、いつだって真剣で本気だと感じている。
それでも、世の中には気の多い人だってたくさんいる。
誰に対しても本気で、どれも嘘じゃない。
大雅もそんな人だったりするのだろうか。
大雅は不誠実な人じゃないと信じているのも本心なのに、実家に対する不安からか、そんなふうにばかり考えてしまう。
画面から視線を外して顔を上げると、私たち仕様になった室内を見る。陽太のスペースがあって、その近くには、私の仕事用の机が置かれている。
大雅は私たちのために、こうして住む場所まで用意してくれた。来客があったときにも見える位置に、まるで自慢するようにたくさんの家族写真を飾ったのは彼自身だ。
ここまでしてくれる大雅を疑いたくない。
今朝、後ろ髪を引かれるようにして出勤していった彼が、裏切り行為をするなど絶対にないはず。
彼を信じて帰りを待とう。
そう強く思ったタイミングで、メールの着信を知らせる音が鳴った。送り主は大雅だ。
【なにか、変わったことはなかった? こっちはやっとホテルに着いたところだよ】
ほら。大雅はちゃんと私たちを気にかけてくれている。
【とくにないよ。早く帰ってきてね】
陽太の写真も添付して、送信ボタンを押した。
【もちろん!!】
少し間を開けて大雅からの返信が届いたかと思ったら、間髪入れずにさらにもう一通送られてくる。
【今日は付き合いで飲んじゃったから、眠くて。シャワーを浴びてさっさと寝るね。おやすみ。】
時間も遅いし、きっとくたくただろうとその姿を想像する。
【お疲れ様。おやすみ】
ねぎらいの言葉を添えて、返信をした。
陽太に向ける彼の愛情を疑うつもりは微塵もない。私にささやく愛の言葉だって、いつだって真剣で本気だと感じている。
それでも、世の中には気の多い人だってたくさんいる。
誰に対しても本気で、どれも嘘じゃない。
大雅もそんな人だったりするのだろうか。
大雅は不誠実な人じゃないと信じているのも本心なのに、実家に対する不安からか、そんなふうにばかり考えてしまう。
画面から視線を外して顔を上げると、私たち仕様になった室内を見る。陽太のスペースがあって、その近くには、私の仕事用の机が置かれている。
大雅は私たちのために、こうして住む場所まで用意してくれた。来客があったときにも見える位置に、まるで自慢するようにたくさんの家族写真を飾ったのは彼自身だ。
ここまでしてくれる大雅を疑いたくない。
今朝、後ろ髪を引かれるようにして出勤していった彼が、裏切り行為をするなど絶対にないはず。
彼を信じて帰りを待とう。
そう強く思ったタイミングで、メールの着信を知らせる音が鳴った。送り主は大雅だ。
【なにか、変わったことはなかった? こっちはやっとホテルに着いたところだよ】
ほら。大雅はちゃんと私たちを気にかけてくれている。
【とくにないよ。早く帰ってきてね】
陽太の写真も添付して、送信ボタンを押した。
【もちろん!!】
少し間を開けて大雅からの返信が届いたかと思ったら、間髪入れずにさらにもう一通送られてくる。
【今日は付き合いで飲んじゃったから、眠くて。シャワーを浴びてさっさと寝るね。おやすみ。】
時間も遅いし、きっとくたくただろうとその姿を想像する。
【お疲れ様。おやすみ】
ねぎらいの言葉を添えて、返信をした。