秘密のベビーのはずが、溺甘パパになった御曹司に一途愛で包まれています
 熱い手が私の体を弄っていくと同時に、耳元から首筋へと口づけられていく。
 胸元にチクリと小さな痛みが走ったのを感じてそっと目を向けると、真っ赤なキスマークを付けられていた。

「あっ……」

 胸元を這う熱い舌に、こらえきれなかった甘い声がもれる。恥ずかしいのに求めずにはいられず、彼の髪に指を絡ませて与えられる快楽に浸った。

「あぁ……」

「かわいい」
 
 フッと笑みを見せた大雅は、反対の胸にも口づけを落として頂きを口に含む。

 その間に下へと伸ばされた彼の手にビクリと反応すると、大丈夫だというように頭をなでて落ち着かせてくれる。
 私の様子をうかがいながら、大雅はさらに大胆に触れてくる。

「ひゃっ」

 彼の手が足の付け根をさらりとなでるから、驚きで身を縮こませた。

「大丈夫だよ、千香。俺を信じて」

「う、うん」

 大雅の体に手を回して、慣れない行為を受け入れていく。

「はぅ……」

 彼の指が体の内側に潜り込んだ違和感に、体がビクリと揺れた。
 それもほどなくすると徐々に馴染んでいき、増やされた指にわずかな快感を呼び起こされる。

「あっ、あっ」

 次第に追い詰められていくようで、たまらず身をくねらせる。

「ああ……」

 高められた快感の波に呑み込まれて大きく背を逸らした私を、大雅が力強く抱きしめてくれた。
< 21 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop