秘密のベビーのはずが、溺甘パパになった御曹司に一途愛で包まれています
「千香の実家については、君から聞いた話と自分で見聞きした範囲でわかっているつもりだ。そのうえで、君も陽太君も、俺ができうるすべてをかけて守ると誓う。千香だって、幸せになる権利はあるんだ。お願いだから、俺を信じてくれないか?」
なおも食い下がる大雅の言葉に、心が揺さぶられる。
腕の中の陽太が、ずっと同じ姿勢でいることに飽きたのか、向かいに座る大雅に手を伸ばす。まるで抱っこをせがんでいるようだ。
真剣な顔をしていた大雅も途端に表情が緩み、自然な様子で腕を伸ばして陽太を受け取る。
ふたりが並ぶと、本当によく似ているとわかる。親子だと言えば、きっと多くの人が納得するだろう。
明るい声を上げた陽太の頭を、大雅の大きな手がなでる。すっかり気を許しているのか、陽太が小さな手で大雅の頬に触れた。そのままぐっと掴まれても、大雅は嫌な顔をするどころか幸せそうな笑みを浮かべている。
時間の隔たりがあったなんて思えない親しげな雰囲気に、さっきまでの昂りが静まっていく。
「陽太」
大雅が愛しくて仕方がないという声音で、息子の名前を呼ぶ。
仲睦まじげな親子の触れ合いを見ていると、実家なんて気にせずに思うままに行動すればいいじゃないかと考えてしまう。
大雅が今でも私を想ってくれているのはわかったし、陽太の存在もまるごと受け入れているのだから。
思わずそう考えて、慌てて首を横に振った。
なおも食い下がる大雅の言葉に、心が揺さぶられる。
腕の中の陽太が、ずっと同じ姿勢でいることに飽きたのか、向かいに座る大雅に手を伸ばす。まるで抱っこをせがんでいるようだ。
真剣な顔をしていた大雅も途端に表情が緩み、自然な様子で腕を伸ばして陽太を受け取る。
ふたりが並ぶと、本当によく似ているとわかる。親子だと言えば、きっと多くの人が納得するだろう。
明るい声を上げた陽太の頭を、大雅の大きな手がなでる。すっかり気を許しているのか、陽太が小さな手で大雅の頬に触れた。そのままぐっと掴まれても、大雅は嫌な顔をするどころか幸せそうな笑みを浮かべている。
時間の隔たりがあったなんて思えない親しげな雰囲気に、さっきまでの昂りが静まっていく。
「陽太」
大雅が愛しくて仕方がないという声音で、息子の名前を呼ぶ。
仲睦まじげな親子の触れ合いを見ていると、実家なんて気にせずに思うままに行動すればいいじゃないかと考えてしまう。
大雅が今でも私を想ってくれているのはわかったし、陽太の存在もまるごと受け入れているのだから。
思わずそう考えて、慌てて首を横に振った。