S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~

「さっき恋愛も、と言ってたけど、七瀬モーターズくらいの規模になると、恋愛できても、結婚はお見合い結婚することになるんじゃない?」

 三堂さんがそう言って首を傾げる。
 予定ではなく、もう結婚しているが、私は頷く。

「それはそうですし、そこまで反抗する気持ちは私にはありません。それが唯一、私にできる事だし。だからこそそれまでに、私はちゃんと一人前に働けるようになりたかったんですけど……」

 まさかこんなに早くお見合い結婚することになるとは想定外だった。
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