S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
そう思うと、顔が熱くなって、要さんの前で普通にしていられなくなる。
ドッドッドッという心臓の音が頭の中で響く。
「なんだ、そんなにじっと見つめて挑発してるのか?」
「挑発って……」
ふい、と目線を逸らした。
好きだと気づくと、もう見てられないくらい恥ずかしい。
なのに、要さんはそんな私の気持ちをわかっているのかいないのか。
ぐい、と顎を持つと、自分の方に無理矢理に向き合わせた。
「俺は、いろはの挑発には絶対に乗るからな。覚悟しろ」
そのまま唇が合わせられる。