S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~

 私が言うと、要さんは驚いた顔で私を見た。
 それから少し困ったように、

「いいけど……」

と言葉を切る。

「けど?」
「いろはには刺激が強すぎるんじゃないか」
「大丈夫です」
「うーん……」

 きっぱり大丈夫だと答えたのに、要さんはまだ悩んでいる。
 私は手を伸ばし、要さんの熱い頬に触れた。

「だから、教えて? 要さん……」
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