S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
その顔に、その声に、ノーと答えられる人間がいるなら会ってみたい。
私は、コクン、と首を縦に振っていた。
「んっ……」
また唇が重なる。
それからお互いに貪るように舌を絡め合って、浴衣の帯がひかれると、すぐに浴衣がはだけた。
「ひゃっ……!」
「言っただろ。だめだよ、こんな無防備な姿を晒したら。こんなことされても、文句言えないんだから。分かった?」
「は、はい……っ……!」
また首筋に痛いくらいのキスをされる。
何度もキスされて、そのキスは、どんどんと下に降りてきた。