S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
「だってこの前見たの、あんなのあんなとこにとか絶対ムリ……」
「ハハ」
要さんは、急に堪らない、と言った感じで吹き出す。
「な、なんですか!」
(私は真剣に考えてるのに!)
そう思っていると、要さんは、すまない、と言って続けた。
「でも、真剣に考えてくれたんだな。最後まですることは」
「それは……」
(確かにそうだけど……)
「もちろん子どもは欲しいが、まずは子どものことより、いろはが俺に抱かれたいと思うかどうかだ。今は、子どもができないように配慮もするから」
「そ、そんなことできるの……?」
あ、そういえば、三堂さんが子どもの人数分ああいったことをしたわけじゃないと言っていたような。
「あぁ」