S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
むぅ、と唇を尖らせる私の耳元に、
要さんは唇を寄せ、低い声で囁いた。
「想像して、いろは。俺は、いろはが俺に抱かれる覚悟を決めたと言ったら、いろはを抱き潰してしまうくらいめちゃくちゃにセックスすると思う」
「ぶっ……!」
(何言いだした、この人!)
真っ赤になって要さんを見ると、要さんはいつも通りの真面目な顔でそこにいた。
冗談を言っている様子も、照れている様子も、全くない。
「それも分かった上で俺に抱かれる覚悟を決めてくれ」