S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~

 恥ずかしくて泣きそうになるのに、もっとしてほしい。
 愛しくて嬉しいのに、少し怖い。

 いろいろな感情がぐるぐると沸き起こってくる。
 
 すると、いつも要さんの背中に腕を回して、
 それから、言葉にならない声の途中、なんとか言葉を紡ぎだす。

「要さん、キスしててっ」
「あぁ」

 要さんは、私がそう言うことが分かっていたように微笑むと、
 それから何度も何度もキスをしてくれるのだ。

< 180 / 283 >

この作品をシェア

pagetop