S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
夜の公園は、昼間とは全然雰囲気が違って少し怖い。
ベンチに座らされ、如月さんも隣に座ると、如月さんは息を吐いて口を開く。
「お前、絶対遊ばれてるよ。お前みたいな経験値低い奴があんな人の相手にならないって……」
「いや、違って」
「部長も部長だよ。こんな何も知らない奴騙すなんて!」
如月さんは憤慨しだした。
私は慌てて、違います! と叫んだが、如月さんは全く聞いていない。
(あれ? 何がどうしてこうなった……?)
私は、慌てて手を横に振る。
「七瀬、安心しろ。俺がついてる」
「だから違いますって!」
そして私は息を吸うと、思い切って叫んでいた。
「わ、私は、部長が好きなんです!」