S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~

「私が、槙野さんのことで不安な気持ちでいたから、三日も触れなかったんですか?」
「まぁ、それもあるし。あと、俺のことを必死に我慢してるいろはもかわいくて、つい、な」

 要さんはシレリとそんなことを言う。
 やっぱりこの男は食えない……。

―――でも……。

 私は要さんの目をまっすぐ見ると、

「覚悟はとっくにできてます。我慢も限界です」

と言っていた。

 次の瞬間、逞しい腕が私を引き寄せて、私もその腕の中に飛び込んでいた。
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