S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
「そもそも如月さんのこともそうですけど、要さん人には隠し事するなって言うくせに自分は隠してばっかり! もう隠しごとはないですよね」
「……、別に」
「なんで一瞬間があるんですか」
思わず眉を寄せると、要さんは私の髪を撫でる。
「いや、別に隠しごとってことじゃないしって」
「じゃあ言って。何でも言って」
私がむすっとして返すと、要さんは苦笑して続けた。
「これまでこんなことなかったから自分でも信じられなかったんだけど……」
「はい」
そんな話しかたをされたのは初めてで、私はゴクリと息を飲む。
すると、要さんはあっさりと言った。
「俺はいろはに対してだけは異常なほどに欲情するみたいだ。昨日から全然止められないって感じだし、実際、どう頑張っても止められない。途中いろはが寝ている時に、あれを買い足しに言ったくらいだしね」