S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
「ど、どうしてっ!」
思わず大きな声が出て、自分でも驚く。
部長も私同様、結婚したくないのに、お見合いさせられてるのかと思ったから……。
っていうか、ただ、部長のおじいさんが私を気に入っただけなんだよね……?
すると部長は、私の目をじっと見た。
「俺は絶対に北条グループ総帥を継ぎたいと考えている」
「……そ、そうなんですか」
私は思わず言葉に詰まる。
北条家は、跡取り候補も多く、孫娘や孫息子だって10人以上いるはずだ。
だけど、総帥を継ぎたいってことは、その中でもトップまで上り詰めたいと言うことだ。