S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
『ルール』か。
それが決まっているなら、少し安心かもしれない。
少なくとも私は自分が納得できるまで仕事を辞めたくないし、
会社のみんなにも部長と結婚したことも知られたくない。
それが飲んでもらえるなら……
部長のお願いだって少しは聞けると思う。
私はそう思って、部長を見る。
部長は、そんな私を見て目を細めた。
「今から二人で決めるルールで納得できたら、俺と結婚してほしい」