S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
私たちはそれだけ決めて、すぐに入籍をすることになった。
そして、入籍が済むとすぐに祖父たちにプレゼントされたマンションに部長と住むことになったのだった……。
引っ越しが業者の手によって素早く終わり、私と部長はマンションに二人、ぽつんと残される。
私がきょろきょろと周りを見ていると、部長は私に言った。
「緊張してる?」
「なんだかまだ夢を見てるみたいで……。お見合いの日からまだ1週間も経ってないですし」
本当にこれまで早かった。
私はてっきり早くとも半年後の話だと思っていたから。
「決まっていることなら早く始めた方がいいだろ?」
「それはそうですが、早すぎませんか?」
「もう一日も無駄にする気はないからな」
部長はそんなことを言う。
出世のために、一日たりとも無駄にしたくないってことだな。と納得して、私たちは順番にお風呂に入ることになった。