S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
7章:告白
***
私たちが結婚したのは、お互いの目的のためで……
私もそんな考えに同意した。
なのに要さんとキスをするたび、その事実が何度も頭の片隅をよぎるようになって
やけに心をざわつかせた。
そして、その時はとうとう、その思いが口から溢れ出てしまった。
―――もともと意味なんてないですよね。私たちは……好き同士で結婚したんじゃないんだから……。
車の中で、そう言って泣いてしまった私を抱きしめ、要さんは低い声で呟く。
「とにかく部屋に戻るぞ」
「ちょっ」
拒否しようとすると、車から出た要さんが助手席のドアを開け、ひょいと私を持ち上げる。
私ははじめてのことに慌てて暴れたものの、要さんはそんなことを気にする様子もなく、普通に歩き出してエレベータに乗り込んだ。
エレベータは勝手に36階まで私たちを運ぶ。
エレベータがついても、部屋に入っても、
要さんは私を床にはおろしてくれず……
やっと下ろしてくれたのは、寝室のベッドの上だった。
私たちが結婚したのは、お互いの目的のためで……
私もそんな考えに同意した。
なのに要さんとキスをするたび、その事実が何度も頭の片隅をよぎるようになって
やけに心をざわつかせた。
そして、その時はとうとう、その思いが口から溢れ出てしまった。
―――もともと意味なんてないですよね。私たちは……好き同士で結婚したんじゃないんだから……。
車の中で、そう言って泣いてしまった私を抱きしめ、要さんは低い声で呟く。
「とにかく部屋に戻るぞ」
「ちょっ」
拒否しようとすると、車から出た要さんが助手席のドアを開け、ひょいと私を持ち上げる。
私ははじめてのことに慌てて暴れたものの、要さんはそんなことを気にする様子もなく、普通に歩き出してエレベータに乗り込んだ。
エレベータは勝手に36階まで私たちを運ぶ。
エレベータがついても、部屋に入っても、
要さんは私を床にはおろしてくれず……
やっと下ろしてくれたのは、寝室のベッドの上だった。