S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
「んんっ……ん、」
強さも角度も、少しずつ変えながら、何度かキスを繰り返して。それでも全然足りなくて……。
「もっと」
「あぁ、いい子だな。もっとしようか」
ちゅ、ちゅ、と軽いキスが続いたけど、それから舌が口内に入り込んできた。
くちゅ、と響く水音すら、このキスが気持ちよくなる魔法みたいで、私は何度もそのキスに応えていた。
「……なんで? 最初はこんなんじゃなかったのに、今は、なんでこんなに気持ちいいの?」
「その発言……。無自覚すぎて末恐ろしいんだが……」
要さんが困ったように言う。
「どういう……意味ですか?」
でも、それには答えてくれなくて、要さんはまた困ったように微笑んでから私の頬を撫でると、急にギラギラした目で私を見つめる。
「すまないが限界だ。少し触れるぞ」
「へ……?」
そして、要さんの熱い手が服の下から差し込まれた。