聖なる夜の甘い愛
「あたし見たい映画があるんだっ」
一緒に見てくれる?そして上目遣い。
わざとなのか?とんだ小悪魔だ…
香澄が言うなら俺はどこへでも行くよ。
こんな台詞は、あとに置いておくか。
「やっぱり並んでるな―…。」
映画館につくと…人だらけ。
今日は恋人達のクリスマス。
カップルで行列ができていた。
「違うとこ行こっか?」
「…見たいんだろ?俺は、別に並ぶよ。」
すると、やっぱり頬が真っ赤に染まるから、俺は笑いがこらえられなくて、
「っくく…顔、真っ赤。可愛いな…」
「…うっうるさい―!」
そんな会話をしていたら、並んでた時間なんてあっという間だった。