聖なる夜の甘い愛
「くっそ!なんで俺…寝るんだよ!」
とにかく、ここを出て…電話しよう。
そして、映画館をでてすぐの所に香澄がいた。
「よかった…。ん?」
…誰かと話してる?
「~~~!」
「~~~。」
聞こえない…近づくか。
こっそり近づくと鮮明に聞こえてきた。
「もぅ!あたし彼氏と来てます!」
「いないじゃんっ。行こっか?」
ナンパかよっ!クソっ!
走って香澄の所へ行って、腕を掴んで引き寄せた。
「………何か、用?」
ギロリと香澄に見えないように、相手を睨む。
「……いや、その。」
と慌てて逃げていった。